CAREBOOK CASE STUDY

CAREBOOKの導入事例

災害時でも安心して転院調整が行える環境を目指して

福井県立病院

事務局次長 西野様

入退院支援センター  次長 長嶺様
           看護師長 竹本様
           医療ソーシャルワーカー 瓜生様・平井様
  • 一般
  • 400床以上

2023年11月からCAREBOOK(ケアブック)をご利用いただいている福井県立病院様。医療ソーシャルワーカー(以下、MSW)2名という人員が少ない中でも、在院日数を短縮しなければならないという経営上の課題を抱えていらっしゃいました。今回はCAREBOOKの導入を推進してくださった事務局次長の西野様、そして入退院支援センターの長嶺様、竹本様、平井様、瓜生様にお話を伺いました。

「明日からでも使いたい!」そう感じたCAREBOOKの魅力

CAREBOOK導入の背景を教えてください。


西野 様
当院がある福井・坂井医療圏は慢性期病院の病床数が少ないため、転院調整が難航することが多々ありました。特に当院はMSWも少なく、転院調整部門が弱いという課題もありました。そのような中でも病院の経営上、在院日数を短くすることが求められていたんです。

また、転院調整は電話とFAXといったアナログの手法しかなく、少ない人員であるがゆえに電話から離れることが難しい状況でした。現場のスタッフが少しでも楽になるのであれば、CAREBOOKのようなクラウドサービスを導入する価値があると思い、私から問い合わせたのがきっかけです。また、当院が導入を検討すると同時に近隣の急性期病院もCAREBOOKの導入を検討していたので、CAREBOOKが当医療圏における転院調整のベースになるのではないかとも感じましたね。

平井 様
最初に西野次長からCAREBOOKのお話を伺ったときには、全国で多くの病院が導入しているので、当院でも導入したら業務が楽になるのだろうとは感じました。ですが正直な感想としては、今まで電話とFAXで調整業務が成り立っていたので、自分たちの業務に落とし込んだ時に活用のイメージがあまり浮かんでいませんでした。

瓜生 様
私もいつもの調整業務で手一杯だったため、新しいシステムに慣れるまでに時間がかかりそうだなとか、前よりも手間が増えてしまったらという不安の方が大きかったですね。しかし、実際に担当の方からCAREBOOKの説明や操作について詳しく伺ってみると操作がとても簡単で、一気に活用のイメージが湧きました。率直に「明日からでも使いたい!」と感じましたし、西野次長にもそうお伝えしたことで、導入に向けて迅速に動いていただきました。

伝え漏れがなくなり、チャットコミュニケーションの安心感も

CAREBOOK導入後の効果は、どのように感じられていますか?


瓜生 様
CAREBOOKは、初回打診の段階である程度の情報をお伝えできるフォーマットになっているので、今まで伝え漏れがあって二度手間三度手間とかかっていた連絡が、だいぶ軽減されたと思います。

平井 様
私は電話で話すのが好きなタイプなので、CAREBOOKだと連携病院との電話コミュニケーションが減ってしまうのが寂しいとも思っていました。ですが、実際にCAREBOOKの運用が始まると、電話が減ったことで気持ちがとても楽になったんですよね。やはり、1日にいくつもの病院と電話で会話するので、メモを取っていても会話の内容を混同してしまうことがあります。その点、CAREBOOKではチャットコミュニケーションが中心となるので、文字でやり取りの内容を振り返ったり、打診情報を元に会話ができたりと非常に安心感があります。CAREBOOK未導入病院との転院調整では従来通り電話でやり取りを行っていますが、今ではCAREBOOK上での情報がないことに不安を感じるほどです。


福井県立病院様はMSW2名体制で転院調整を行っているため、非常に多忙だと伺いました。CAREBOOK導入後、業務の忙しさや残業時間に変化はありましたか?


瓜生 様
一件あたりにかける業務時間は確実に減っています。私の場合、あらかじめ打診フォームに入力しておき、翌日になってから送信するなど自分の中で時間のやりくりができるようになったことが大きな変化です。

平井 様
2024年1月から3月頃までは、被災者の受け入れといったイレギュラーな出来事がありました。例年と比較はしづらいのですが、それでも業務が回らなかったり、残業時間がものすごく増えたといったことはありませんでした。きっとCAREBOOKを導入していなければ、残業時間はさらに増えていたのではないでしょうか。

災害後、改めて感じた共通したシステム運用の重要さ

能登半島地震での被災者の受け入れをされて、感じられたことがあれば教えてください。


竹本 様
能登半島地震が発生したことで、北陸三県は共通したシステムで転院調整ができたらと改めて感じました。災害時は、保険証もなければその方の社会背景もわからない、紙一枚といった状態で次々と患者さんが運ばれてきます。そのような状態で、電話とFAXだけの転院調整では業務が確実に追いつきません。今後のためにも、災害時のクラウドシステムの活用については、地域で検討していくべきだと強く思っています。
当院もCAREBOOKを導入して日が浅いため、連携している病院の方々からご意見をいただきながら、お互いよりよく運用できるように模索していきたいと考えています。

平井 様
CAREBOOK導入後にやり取りを始めた方は、電話でのコミュニケーションが少ない分、「顔の見える連携」といった部分が希薄になってしまうとも感じています。CAREBOOKの運用に力を入れていくことによって時間的な余裕が生まれてくると思うので、今後は周辺病院との連携にもより力を入れていきたいですね。

長嶺次長
CAREBOOKを導入したことにより、業務の効率化が図られています。今後、より一層MSWが患者様やご家族に寄り添った支援が深まることを期待しています。

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